一月七日、今日は七草粥を食べる日。
朝からお粥?と思っても「食べなさい!」
と叱られ、小さい私は「うぇ~」と思いながら
草の入った塩味のお粥を食べていた。
それがどんなに大切かは、子供が生まれてからわかったのだ。
日本の昔からの風習で、家族の一年の健康を祈ってお粥を炊く。
そして、この頃に忙しかったお正月が落ち着いてきて、女の人達は一息着く節目である。
正月の御馳走を食べ、胃もたれする頃。
母は台所で歌っていた。そばに行って歌った。
🎶七草なずな 菜っ切り包丁まな板
唐土の鳥が 日本の国へ
渡らぬ先に 合わせて ばったばた🎶
これは、昔から、生活の中で歌われ次がれてきた日本の『わらべうた』。
唐の国から渡り鳥が伝染病を運んで帰ってくるから、それまでに春の七草の新菜の羹を食べると万病を防ぎ元気で暮らせる。塩を入れて浄化。
昔の先人達の智恵は、素晴らしい!
昔は子供達が、そこらの畑や空き地で摘んできたそうな…
毎年、家族の数の分何回も歌って、七草をとんとんと包丁で叩く。
伝染病の菌を追いやるように叩く。
今年は自分の分だけで良いのだが、家族の分歌いながら包丁を叩いた。
世界中の人々が、何年もマスクをし、コロナに振り回されている今日、歌に込められた想いに深く感じ入る。
歌は生活、人生、文化。一年元気でいよう🍀
春の七草・・・芹.なずな.御形.はごべら.
仏の座.すずな.すずしろ