🎶指揮者🎶
先日、珍しくテレビの前に座って、小林研一郎さんの指揮で、ラヴェル作曲のボレロを聴いた。
カメラが良く捉えていて、こんなにじーっと、小林研一郎さんの体の動きを見た事はなかった。
「伝えて」いる、凄い。
🎶表現🎶
指揮者は、指揮棒の先、手首、顔の表情、体全体で表現し、伝えて来る。
指揮者によって様々な伝え方である。
棒と体と動きで、エネルギーを送る。
🎶故 渡邉暁雄先生🎶
芸大での指揮法の授業は、故、名誉教授、渡邉先生を選んだ。
フィンランドやフランスの音楽を沢山紹介し、功績を称えられ、あちらの政府から勲章を受賞、日本フィルハーモニーオーケストラを一流に育てあげた方である。
思った通り、素晴らしい授業だった!
精神論から始まる哲学的な授業で、How toが先ではない。
楽譜を読む前の段階、自分の状態と在り方がいかに重要かを気付かされた。
その視点でスコアを読むんだ…と。
気品があり、先生がホールに入ってこられると、空気が一変し、穏やかで静かに諭すように教えて下さり💐光栄な事、感謝である。
🎶故 山本直純先生🎶
思えば、私がその音楽を敬愛する山本直純先生は、渡邉暁雄先生の門下、弟子である。
ジュニアフィルハーモニーオーケストラの定期演奏会での、シューベルト「ロザムンデ」の素晴らしかったこと!
でも、お別れを告げられたとわかった。
その後、本当に神の元へ帰られた🌠
先生のバッハ、モーツァルト、ベートーベン…ブラームス…右に出る者はいないと思わせるものがあり、正に天才!演奏でなく音楽だった✴️
低弦の響きと厚み、度数、音程の「意味」を知っている人の響きと調和、全体のバランスが絶妙、温度とうねりがあり語りかける言葉だった✴️
🎶若者へのレッスン
ジュニアフィルハーモニーオーケストラの団員へのレッスンでは、本気を投げつけ、教える時の例えはわかりやすく、博学さを物語っていた。
お若くして旅立たれたが、晩年、体はそこにあるのに何故か常に透明な印象だった。
🎶指揮者との対話🎶
技術は日進月歩しているが、大切なものは永遠に変わりない。
心、精神、それは引き継ごう。
故人の演奏を聴いて、どのように棒を振ったのか、それが解釈そのものである。
今だからこそわかることもある。
録音を聴き、感謝し💐故人と対話している💫